海外2020年9月環境(~12/15)

こんにちは!今回も改訂が来たので海外レポートです。

 

 

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 環境と海外の人たちの基本的な思考はこちら!!!!

 

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これまでの流れはこちらをご覧ください!

 

海外の禁止制限リストがあると便利と思いますがWikiなどを参照してください。

 

 

 

では9月改訂から

 

9月改訂と環境の変化

 

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大きな変化としてシンクロエルドリッチのハリ1枚からのVFD2ドロー展開を規制するための初動であったジェットシンクロンの禁止、アダマシアでのブロックドラゴンの大幅なリソース回復と展開を規制するためのブロックドラゴン禁止、またいろんなデッキで採用されたオライオンの罠デッキのヴァレルサベージ4ドロー展開などを補佐していたパーツの規制という感じでした。展開環境である海外において先行制圧に拍車をかけていた墓穴の規制、あとは羽箒の制限復帰が大きな変化でした。9期テーマの解除もいろんなプレイヤーには好まれましたが残念ながら環境で戦えるレベルではなかったというのが9月環境の結果でした。

 

T=トーク

リンクリボー絡めハリ001
クロス、T1をリンクリボーバリケードブロッカー(海外新規)
ブロッカーと001でラドン
ラドンTリリースオライオン
Tとオライオンで司書
リンクロスTと001でフォーミュラ、フォーミュラとTでアクセル、トークンとアクセルでサベージ(4ドロー)

 

ハリ001ラドン001ss
ラドントークンリリースオライオン
トークンオライオンでガーデンローズメイデン
メイデンと001でコーラル
トークンとコーラルでアーケティス
(2ドロー)
メイデンでコーラル蘇生
トークンとコーラルでレベル9シンクロ

2体でVFD

 

この時期の展開例(5月レポートから同じ展開)

 

海外では長らくジェットシンクロン1枚が強欲な壺プラス妨害となっていたのでこれらの動きが規制され、またアダマシアの

 

ハリオライオン、ユニオンキャリアー、オライオンのトークンをリンクスパイダー、キャリアーでブロック装備、スパイダーをセキュアにしてブロックを起動させて3枚サーチ、ギガンテス探索者追及者という順番で特殊召喚して更なる展開

 

という動きも殺されました南無阿弥陀仏

 

 

さて前回の環境レポートを読んだ方はわかると思いますがここまで2強であったアダマシア、シンクロエルドリッチ、その後を追うドラゴンリンク、恐竜、召喚ドラグマといったテーマが活躍していましたが今回からツートップが脱落することになります。

 

展開環境がいなくなった後に訪れたのは展開環境でした。

 

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誘発の傾向

前期からニビル、うらら、ガンマは流行っていましたが、墓穴の制限により誘発への信用が増し、さらにいろいろな誘発が積まれました。しかし環境終盤にはまたうららニビルγへ戻って行きました。止まらなかったらしいです。

また、ドロール、ロンギヌスの採用も多く見られました。これについては特にドラゴンリンク、恐竜対策といった形となります。しかしドロールは微妙と判断されたのか次第に消えていきました。

環境後半には無限泡影の採用も見られました。これは貫通されやすかったですが目的として虹光を着地させないプランへの変更があったと考えます。

改訂後の環境

9月10月

ドラゴンリンク

まず最初に環境トップに出たのはエルピィがいて特に規制もなかったドラゴンリンクです。展開方法はかなり複雑ですが基本的な展開指針として

 

ロムルスを目指してリンクロスブリキから虹光着地を目指します。 虹光によってニビルをケアします。その後にハリから守護流展開であるエルピィからヴァレットかラルバウール、ピスティとつなぎ、天球とサベージにバスターブレイダー装備、虹光を用意する。

 

というものがあってこれをいかに誘発貫通をしながら行うかという研鑽が正直なところドラゴンリンクを最後まで環境トップにした理由と思っています。また完成した盤面を返せるテーマはかなり少なく、仮に返せたとしても蓋ができなければドラゴンリンクはワンキルが容易でした。誘発ケアも自然と行うため厄介この上ないですね。ニビルとさらに1枚誘発がないと厳しいです。

 

サンプルレシピはこちら

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環境初期から中期までは誘発を多く詰めてギミックを増やした60枚や50枚前後のドラゴンリンクが流行りました。被ったら微妙ということでうらら2枚採用も見られるようになりました。サイドの変化としてもドロバ、ロンギヌスという永続効果を持つものと雑に後ろを踏めるライスト羽拮抗パンクラリブートあたりはどのデッキでも採用されていました。トレーサーは素引きするとストライカーからセクター持ってきたときに貫通札になりやすかったために3枚が主流でした。しかしここからドラゴンリンクは安定したほうが強いと気づいたのかデッキ枚数を40に近づける流れになりました。事故や展開相手の誘発より信用しやすい誘発3種を枚数減らして引く、1枚初動を引けるようにするという思考ですね!

 

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こちらはデッキを絞り始めたタイプとなります。うららをドロバやロンギヌスにしているあたり世紀末感あふれてますね!信用できた貫通札が星遺物の守護竜となりこれ以降も3枚採用が多くなります。

 

この時期のライバルデッキとして焔聖騎士、恐竜、召喚ドラグマがいます。彼らに対抗しやすかったのがガンマとニビルでした。ドロールやロンギヌスは中期には多く見られました。

 

焔聖騎士

ドラゴンリンクやアダマシアの陰に隠れていましたが煙玉によるハンデス、アクアドルフィンのハンデス、リンクロスによる誘発ケアが行えたのがこの焔聖騎士です。この9月環境においてはドラゴンリンクと並ぶ展開デッキとして、またハンデスによるやる気デストラクションデッキとしてドラゴンリンク以上にヘイトがたまるデッキだったようです。やはり海外でも手札を見られるのは気分良くなかったようですね。

 

サンプルレシピです。

 

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ドラゴンリンクのロムルスがイゾルデになった展開をします。リンクロスブリキで虹光を出して誘発ケアした後にハリラドンです。最終的にはハンデスシャルルサベージ虹光を目指します。

オライオンが禁止のためにコルトウィングを採用しています。

基本的にドラゴンリンクと違って誘発を積まずにデッキ枚数が多いことが多かったです。装備魔法採用の素引き防止の理由があります。しかし誘発を積みにくかった点によって環境トップにはなれませんでした。

 

恐竜

2月環境から永遠に存在するベストオブ2020年コントロールが恐竜です。無制限!アルコンの展開相手の強さ!Gのない環境!と日本とかなり違いますね。しかも彼らは恐竜で展開のような動きもしなかったために安定感は高かったようです。

 

サンプルレシピ

 

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この兄さん頻繁に見ますがプロの方です。

誘発で重要なニビルうららγに加えて無限泡影を採用しています。また海外特有の強欲で金満な壺、魔鍾洞の採用とかなりシンプルな分かりやすいものになっています。

ロストワールドでガンマをケアしたりアドバンテージを獲得するなどコントロール寄りですね!アルコンの性能はさらに高く、展開デッキを封殺できるパワーがあります

この恐竜はずっと環境でコントロール枠として活躍して12月まで戦い、そして規制されませんでした。ライバルコントロールデッキとしては召喚ドラグマがありますがアルコンの妨害の質の高さから一歩リードしています。来年も恐竜の時代は続きそうです。

 

召喚ドラグマ

恐竜と並ぶコントロールデッキとして召喚ドラグマがあります。海外では展開環境であるためルークからのミドラーシュは必須と思われています。またヨーロッパでは罠に寄せることで先行での勝率を上げるために雪獄が採用されていますね。

 

サンプルレシピ

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日本でも多く使われているデッキですね。基本的な動きも日本と一緒です。メルカバーとドラグマによる妨害を用意します。この2妨害は海外でも質は高くて特にルークを貫通できるデッキはほぼいません。

 

あれドラグーンは?また採用されてないカードについて

ここまで来てあれって思った人は実は多いのではないでしょうか??皆さんは既に忘れているかもしれませんが海外ではドラグーンオブレッドアイズは無制限です。でもどのデッキにも採用が見られませんよね?これは事故率を減らすために展開側が採用せず、また後手まくりもサイドカードや誘発に頼っているため流行ってなかったのです。ドラグーン頼りの妨害も有り余る展開力の前ではただの1妨害でありそれなりに固い壁でしかありませんでした。環境外テーマはドラグーンで頑張っていたようです。

 

ちなみにリリーサーはネクロス時代に禁止となったために日本のようなリリーサードラグーンは使えません。

 

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また一滴の採用もあまり見られませんでした。どちらかというとドラゴンバスターブレードのEX封じやハンデスによって消される裏目が多かったわけですね!またどのデッキも虹光を置くため結局使うのも難しいレベルとなっております。

 

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しかしそんな中でも実はドラグーンを強く使えて環境中堅として活躍しているデッキがありました。次期環境では注目のデッキということで紹介します。

 

ドラグーンサイバードラゴン

 

ドラグーンを唯一といっていいほど使いこなして環境で活躍した例がサイバードラゴンでした。今期は正直他のデッキでドラグーンをほとんど見ませんでした。レシピ紹介です。

 

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インフィニティーとドラグーンを先行で並べたり、後手もサイバーで荒らしてドラグーンで勝利します。怪獣を積めたためにEX封じロックも崩しやすく環境ではちらほら見ました。来期でも活躍してほしいですね。

 

11月~12月

大きな変化としてファントムレイジが発売!アーゼウスや電脳堺の参戦となりました。なかでも電脳堺の活躍は目覚ましく展開デッキキラーのVFDがまた海外環境に復帰しました。2月の恐竜、5月からのシンクロエルドリッチと引き続きVFDもまた海外2020年環境を象徴するカードであったことは間違いないでしょう。他のデッキとしては幻影の環境参戦が期待されましたが未来龍王がまだ海外にいないために制圧に不安が残る形となりました。たまにそこがアナコンダドラグーンになってました。他にはプランキッズ、トライブリゲートの環境参加がありました。

 

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ドラゴンリンク

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大体ダイエットした45前後のデッキが多くなり、誘発も絞られてきました。より洗練されているイメージですね。泡の採用が増えて虹光を着地させないプランへの変更がありました。うらら採用に関してもいろいろな意見がありましたね。盤面にアポロウーサを用意するタイプも見られましたが泡の採用からすぐに消えていきました。

最後の方まで他のデッキのメタを自力の高さでカバーして環境トップでした。

 

焔聖騎士

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ハンデスデッキのパワーは結構高くガンマに対抗できるようにSS手段が増えていました。また後手まくりが課題でしたが冥王結界波、3戦の才を採用するスペースを発見したことで向上した模様です。泡の増加によって展開が弱くなり、そこに2発目の誘発で崩壊というケースもありましたが先にアクアドルフィンを置く強みが生きてきておりハンデスの強みを生かして入賞を続けました。最後まで2番手でしたが最終的には何故か最もヘイトがたまったデッキとなってしまいました。

 

恐竜

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特に変化がなく最後まで細かい誘発の採用に調整が使われました。新規テーマの参入後も一定の入賞を続けて安定した勝率を出していました。来期も活躍すると考えます。

 

召喚ドラグマ

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先行に振っていた罠が後攻でセルフハンデスとなっていたために誘発大量投入という流れになりました。他のレシピでも大会動画でも誘発が増えていました。来期でも活躍が見込まれるテーマです。

電脳堺

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最初の大きな入賞はスキルドレインを採用したタイプの電脳堺でした。並べ方がきれいですね!日本とほぼ同じ構築です。また、ガンマが流行っているため3戦の才が採用されVFDも単騎だとトップのガンマなどで捲られてしまう状況でした。そこで盤面強化のためにスキルドレインが採用されたと語ってました。その後は抜けていった模様です。

2体VFDが並べばほぼ先攻ワンキルであったためにデッキとしては新しい展開系としてドラゴンリンクや焔聖騎士に並ぶ活躍をしていました。

来期では間違いなくこのデッキを中心とした環境となるでしょう。

その他のデッキ

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先ほども紹介していた幻影です。彼岸成分が多くドラグーンが入っています。バスターブレード装備も取り入れていて環境でのいい所取りしたタイプとして人気になりました。来期でも十分戦えます。

 

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トライブリゲート十二獣

 

アーゼウスといえば十二獣ですね!トライブリゲートもシムルグへの動きなど強みもありましたが、環境的にはまだまだな理由として盤面の貧弱さが課題でした。見てきたように海外の環境はみんなが相手に嫌がらせするのではなくやりたい動きを通して相手に何もさせない盤面を作るのが多かったためにあまりこのデッキは流行りませんでした。

 

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プランキッズ

 

元々海外のYCSで優勝していたりと昔暴れていたテーマです。永続の採用ができてかつ妨害が展開相手に強めであったこともあり環境では中堅としてよく見るテーマとなってました。来期でもかなりの活躍が見込まれます。

 

12月制限改訂

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環境での虹光からの誘発ケアのできたリンクロス、また盤面が完成すると崩すことがかなり難しくなるドラゴンバスターブレード、そして煙玉の禁止となりました。

あとはすべて返却です。

 

総評と来期の考察

 

今期はドラゴンリンクと焔聖騎士、恐竜、召喚ドラグマ、最後に電脳堺が主流となっていた環境でした。どのデッキもパワーが高く大抵の入賞はこれらのデッキのどれかという状況でした。その中でも中堅テーマが活躍していましたがやはり展開環境であったといえるでしょう。誘発もパワーの高いカードしか採用せず、またそれらに対抗するために虹光を用意して展開する展開デッキの関係に一旦決着がつきました。

 

来期では誘発がケアされにくい関係からドラゴンリンク、焔聖騎士は誘発を多く採用しているデッキに対抗するのが難しく、また制圧盤面が弱体化したので後退する可能性があります。すると特に影響のなかった恐竜、召喚ドラグマ、電脳堺は来期でも間違いなく活躍するでしょう。特に海外の人は先行制圧が好きなので電脳に移る人が多いのではないでしょうか?また、ドラゴンリンクの展開自体に規制はかかっていないためにまだ来期でも活躍することは可能です。(エルピィが残っている)焔聖騎士は日本でリンクロス禁止後に見なくなったように脱落するかもしれませんね。

 

個人的には誘発が通りやすくなる環境ということはコントロールに追い風なために来期ではドラグーンが活躍する可能性を考えています。誘発をたくさん受けた展開が最後にとりあえずドラグーンということも考えられますね。リンクロス、ブリキ、虹光の枠が空くために海外の人たちがどうするのか楽しみです。

 

終わり

今回のレポートは以上です。また2021年も海外の情報を続けていく予定です。いつまで続くかわかりませんがとりあえず2020年の海外の記録を残すことをやり遂げられました。皆さんの応援のおかげですありがとうございます!!

 

また海外で情報提供に同意してくださった海外の情報サイト様にも感謝です。そのため最後は引用元様で締めさせていただきます。次のレポートは次の改訂になります。

 

Reference

 

Ready for duel
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